すれ違いのハンソンとユジュの関係
元恋人のDKと共に、アメリカへ渡る決心をしたユジュ。
ウンチャンに心が揺れながらも、やっぱりユジュの事を諦めきれないハンソン。
ふたりの「じれったい関係」が今後も続くと思いきや、、
ハンソンにしては珍しく、ユジュに声を荒げるのでした。
「アメリカに行くな!」

これに対し「今まで、ずっと私のことだけ見てくれてたと思ってたのに」と・・
眉間にしわを寄せながら、裏切られた気分を隠し切れないユジュ。
「本当に好きなのはウンチャンなんでしょ!」

ふたりは折り合いが付かないまま、ユジュはDKが待つアメリカ行きの空港に向かいます。
とはいえ、、
ユジュの本当の気持ちは、やはりハンソンにあることを空港で感じ取ったDKは、ユジュを置いて一人でアメリカ行きの飛行機に乗るのでありました。
日産 Z11型 キューブ

この「ハンソンとユジュの長くじれったい関係」において、最も重要であると思われるこのシーンに私は注目せざるを得ません。
なぜなら、2代目 日産キューブがとても大きな役割を担っていたからなんです。
この重要なシーンだけでなく、以前からハンソンの愛車である日産キューブは幾度となく登場してきました。
ここで日産キューブの特徴を簡単にあげてみます。
- デザインコンセプトは「どんな車にも似ていないもの」
- 「100m先にあってもキューブだとわかる」というコンセプト
- キューブのターゲットユーザーは28歳
- 実用性も兼ね備えた左右非対称デザイン~アシンメトリー~
キューブ担当デザイナーの想い

キューブの担当デザイナーは当時28才でした。
「どんな車にも似ていないものを作りたいと考えていました」
ある日、仕事に煮詰まりコーヒーを飲みながらおもむろにスケッチを描きます。
「9Fにすごく景色の良い食堂があって・・そこでコーヒーを飲みながら考えたのがこのデザインです」
最初のラフスケッチの段階で、すでにアシンメトリーなデザインが描かれていました。
コーヒーを飲み、リラックスしながらのアイデアだったのです。
ただ左右非対称デザインを待ち受けていたのは、長く険しい採用までの道のりでした。
理解されにくいデザイン案を通すべく、担当デザイナーは相当な苦労をされたようですね。

同時代性~コンテンポラ二ティ~
「コーヒープリンス1号店」が韓国MBSで放映されたのが2007年7月です。
この時代に、既に日産キューブの先鋭性を感じ取った韓国MBSの製作陣に注目すべきなのです。
単純に考えて、韓国ドラマで日本車を採用することは少ないのではないでしょうか?
つまり、ドラマの小説性に必要不可欠なアイテムとして「日産キューブ」を選んだとしか考えられません。
ドラマ内ではチェ・ハンソンは31才、ハン・ユジュは30才の設定です。
ハンソンは音楽家、ユジュは画家という、ある意味尖がった職業に就いています。
つまり日産キューブのデザイナーのほぼ狙い通りに、ハマっていたわけですね。
そしてハンソンとユジュの関係性も決して平坦ではなく、むしろそのアシンメトリー的複雑な心情を日産キューブは暗に物語っているようにも感じ取れます。
「コーヒープリンス1号店」という名作の中では、どうしてもハンギョルとウンチャンの関係に重きをおいてしまいます。
韓国MBSが仕掛けた、ハンソンとユジュの関係で示した「さりげない同時代性」。
令和になった今だからこそ、ひときわ輝いてこのドラマを面白くさせているのだと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございますm(__)m